女性の社会進出によって
クオリティ・オブ・ライフというのは、端的に言ってしまえば人生の幸福度のことです。自分がどれだけ人間的に満たされた生活をしているかということの指標となるものでもあります。それは単純な金銭的な満足にとどまらず、心身の健康や精神的な充足感などを数値化し、どのくらい幸福を感じているのかの尺度をします基準となるものです。とりわけ近年においては、男女雇用機会均等法が施行されてこの方、ことに女性の社会進出は著しいものがあります。かつて、古い時代において抑圧されがちであった女性の権利が見直され、女性の社会における活動の場も大幅に広がってきています。これは、一面では好ましい状況を生み出しているかもしれませんが、また一面においては特に女性の健康問題に関して、問題が一般化・日常化してきているとも言えるのです。かつて専業主婦が多かった時代には、いわば女性は家事だけをすればよかったのですが、現代においては家事をしながら仕事をもこなしていかなければならないという女性も珍しくありません。いわゆる兼業主婦が増大しており、忙しい日常の結果健康を害してしまう女性も少なくないのです。クオリティ・オブ・ライフにおいて、健康は最もと言っても良いほどに重要な項目といえます。健康を害してしまえば幸福度が充足するはずもなく、家事と仕事の両立に悩んだ結果、身体や心を病んでしまう女性が後を絶ちません。また、両立に躍起になるばかりに、自分の身体のことをついつい放っておいてしまうという女性も多いです。クオリティ・オブ・ライフの追求のためには、まず自分の心と身体をいたわるということが大切なのです。