大切なのは生活の質

「クオリティ・オブ・ライフ」という言葉があり、さまざまな分野で使われているのを見聞きすることがあります。この言葉の解釈はいろいろですが、「生活の質」にたどり着くのではないでしょうか。また、それを高めるには、仕事とプライベートのほどよいバランスが大切です。社会の第一線で活躍する女性が増えて久しくなります。しかし、いま60歳代・70歳代に達している女性の多くは、結婚生活との両立に奮闘した日々を経験しているのです。まだ育児休暇がない時代は、自分の睡眠もままならない状態のまま仕事に出かけていました。また、帰宅後は家事や育児が待っているため、ゆっくり座る時間も取れない人も少なくありませんでした。しかし、時代は大きく変わり、家事や育児に積極的に参加する男性が増えてきたのです。また、それらに対しても「手伝う」という意識ではなく、夫婦の共同作業と捉える人が多くなったことにより、女性のクオリティ・オブ・ライフ向上にもつながります。一方、自分ひとりで生活せざるを得ない女性も増えてきました。特に、離婚を決断するときは、その後の生活基盤に不安を抱いた人も少なくないでしょう。しかし、何事に対しても、常に前向きで積極的な生き方をすることによって、離婚の選択肢は正しかったと笑顔で話せるのです。長い人生のなかには、更年期障害によるクオリティ・オブ・ライフの低下も出てきます。その辛さは、本人でないと分からないものがあります。それを乗り越えるためには、いい意味での開き直りができること、つまりプラス思考になれるように気持ちを切り替えることを心がけると良いでしょう。